プロジェクトについて
なぜこの研究をしているのですか?
私たちの目標は、アカウミガメがいつ、どのように東太平洋の沿岸域に到達するかを知ることです。 海水温や海流などの環境パラメータを考慮してアカウミガメの動きを研究することは、アカウミガメの環境選択性を理解するのに役立ちます。 この情報は、これらの生き物が、米国、メキシコの海域に存在する産業的な沖合漁業やその他の脅威によって、いつ、どこで、どのくらいの期間影響を受ける可能性があるかを予測するのにも役立ちます。 水族館で飼育された2歳のアカウミガメは、野生に戻されたときに生き残ることができますか? 子ガメを生後 2 歳まで飼育する技術は、世界中の多くの地域でいくつかのウミガメ種で確立しています。これらの飼育下で育てられたカメは、自然環境に放流されてから本能に従って海で餌を探したり、思った方向に移動したり、野生復帰に成功しています。さらに、北太平洋のアカウミガメは、10年以上飼育された後でも帰巣本能を維持していることが示されています。 |
このプロジェクトに資金提供しているのはどんな機関ですか?
アカウミガメSTRETCH プロジェクトには、チームに参加している研究者が個人的もしくは所属機関 (例: 名古屋水族館、スタンフォード大学、NOAA南西水産科学センター、メキシコ国立自治大学) から資金を調達し、民間の組織および財団 (例: ゴードン&ベティ・ムーア財団、ナショナル ジオグラフィック協会など)からも資金提供を受けています。
このプロジェクトは北太平洋アカウミガメの保護にどのように役立ちますか? 保全上の利点は何ですか?
アカウミガメがどこで、いつ、どのようにして米国カリフォルニア州やメキシコのバハなど、東太平洋の沿岸水域に移動できるのか情報が増えれば、それに基づいて管理行政機関がアカウミガメが現れるエリアへの人間からの影響のを減らすか排除するための保護計画を策定できるでしょう。
アカウミガメSTRETCH プロジェクトには、チームに参加している研究者が個人的もしくは所属機関 (例: 名古屋水族館、スタンフォード大学、NOAA南西水産科学センター、メキシコ国立自治大学) から資金を調達し、民間の組織および財団 (例: ゴードン&ベティ・ムーア財団、ナショナル ジオグラフィック協会など)からも資金提供を受けています。
このプロジェクトは北太平洋アカウミガメの保護にどのように役立ちますか? 保全上の利点は何ですか?
アカウミガメがどこで、いつ、どのようにして米国カリフォルニア州やメキシコのバハなど、東太平洋の沿岸水域に移動できるのか情報が増えれば、それに基づいて管理行政機関がアカウミガメが現れるエリアへの人間からの影響のを減らすか排除するための保護計画を策定できるでしょう。
アカウミガメについてのよくある質問
アカウミガメはどれくらい前から地球にいたのでしょうか?
すべてのウミガメと同様、アカウミガメは地球上で最も古い動物の系統の子孫であり、過去 8千万年間ほとんど姿を変えていません。 大人(成体)のアカウミガメの体重はどれくらいですか? 大人のアカウミガメの体重は 82 ~ 113 kg (180 ~ 250 ポンド) です。 アカウミガメはどのくらい生きますか? アカウミガメは60年以上生きることもあります。 アカウミガメが大人になるまでどれくらいかかりますか? アカウミガメは個体によって成熟する年齢は異なりますが、その平均年齢は約 25 歳です。 |
北太平洋アカウミガメはどこに産卵しますか?
アカウミガメは北太平洋全域で見られますが、遺伝学的研究と調査データによると、アカウミガメが産卵するのは日本の南部と中部の、主に列島の太平洋側の海岸だけです。
日本で生まれたすべてのアカウミガメは成長するために東太平洋に回遊しますか?
日本で生まれた子ガメのうち、どのくらいの割合が米国やメキシコの海域に到達するのかはまだわかっていません。 私たちが知っていることは、孵化したばかりの子ガメが地域の強い海流によって中央北太平洋に運ばれるということです。 一部はそこに残り、一部は米国南カリフォルニアとメキシコのバハカリフォルニアの海岸に向けて東へ進みます。 これがどのようにして起こるのかについて、STRETCH プロジェクトで解明しようとしているところです。
北太平洋のアカウミガメの成体は日本に戻った後、どこで餌を食べるのでしょうか?
衛星追跡と安定同位体の研究により、成体の採餌場所は東シナ海、本州沿岸域、北太平洋の沖合の 3 つであることが示されています。
北太平洋アカウミガメはどこに産卵しますか?
アカウミガメは北太平洋全域で見られますが、遺伝学的研究と調査データによると、アカウミガメが産卵するのは日本の南部と中部の、主に列島の太平洋側の海岸だけです。
日本で生まれたすべてのアカウミガメは成長するために東太平洋に回遊しますか?
日本で生まれた子ガメのうち、どのくらいの割合が米国やメキシコの海域に到達するのかはまだわかっていません。 私たちが知っていることは、孵化したばかりの子ガメが地域の強い海流によって中央北太平洋に運ばれるということです。 一部はそこに残り、一部は米国南カリフォルニアとメキシコのバハカリフォルニアの海岸に向けて東へ進みます。 これがどのようにして起こるのかについて、STRETCH プロジェクトで解明しようとしているところです。
北太平洋のアカウミガメの成体は日本に戻った後、どこで餌を食べるのでしょうか?
衛星追跡と安定同位体の研究により、成体の採餌場所は東シナ海、本州沿岸域、北太平洋の沖合の 3 つであることが示されています。
メスのアカウミガメはどれくらいの頻度で産卵しますか?
平均して日本の繁殖個体群のメスは1頭につき 3 年ごとに繁殖、各繁殖期に最大 3 クラッチ(腹)(各クラッチ約 90 ~ 100 個)の卵を産みます。 卵がふ化するまでどれくらいかかりますか? ウミガメの卵のふ卵期間は約2か月です。 メスのアカウミガメは何年繁殖できるのでしょうか? 米国南東部で 46 年間、ギリシャで 33 年間、ブラジルで 32 年間にわたって1頭のアカウミガメが繁殖した記録があります。 日本では年間何回くらいの産卵がありますか? 日本沿岸では、アカウミガメが毎年約 10,000 ~ 12,000回の産卵があり、これは約 8,700頭の雌が産んだと推定されます。 北アメリカの海岸沿いでこれまでに発見された最も小さいアカウミガメは何歳ですか? 2015年7月28日、NOAAの研究者らは、米国サンディエゴ海岸から80キロ沖合の表層で、体長20.5 cm(甲羅の真っ直ぐな長さ)、重さ2 kgのアカウミガメをたも網で捕獲しました。 このカメは2歳未満と推定されました。 |
太平洋には何種類のウミガメがいますか?
北太平洋では 5 種類のウミガメが見られます。
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絶滅危惧種としてリストされているウミガメは何種類ありますか?
北太平洋の5種はすべて、米国絶滅危惧種法(ESA)で絶滅危惧種に指定されており、ほとんどがIUCNレッドリストの絶滅危惧カテゴリー(CR危急、EN危機、VU深刻な危機)にも掲載されています。 特に北太平洋のアカウミガメは、ESAでは絶滅危惧種に指定されており、IUCNのレッドリストでは低懸念に指定されています。 この評価の違いは、評価基準と評価期間の違いによるものです。 |
追加情報
- https://www.fisheries.noaa.gov/feature-story/10-tremendous-turtle-facts
- https://www.seeturtles.org/loggerhead-turtles
- https://www.nationalgeographic.com/animals/reptiles/facts/loggerhead-sea-turtle
- https://www.worldwildlife.org/species/loggerhead-turtle
- https://conserveturtles.org/information-sea-turtles-loggerhead-sea-turtle/
- https://oceana.org/marine-life/loggerhead-turtle/
- https://visittybee.com/article/10-fascinating-facts-about-loggerhead-sea-turtles
写真提供: Paula Olson (NOAA)